
私たちは心の中で考えたとおりの人間になっている
- 2018.03.27
- 啓発本ライブラリー
致知出版社「凡事徹底」著者 鍵山秀三郎 株式会社イエローハットの創業者である鍵山氏は全国展開のカー用品販売会社を昭和36年に当時は社名ローヤルを創業し、現在東証1部上場会社にまで成長をさせた。四十余年掃除をやり続けるという凡事の積み重ねが今日のイエローハットをつくった。と言われている。
その中からⅠ凡事徹底から「インプット」
特別な才能がない人が世の中を渡っていくには、徹底して平凡なことをきちっとやっていくしかない。凡事がいかに大きな力をもっているかを教えてくれている。また、特別なことは特にないと還暦の方が言っている。そういうことなのだろう。自分用の勉強ツールとしてまとめる。
一生懸命努力をしても成果をあげられる人(A)、あげられない人(B)の両方がいる。Bの人は怠けて遊んでいるかというとそうではなく、むしろAより長い時間休まないで働いていることのほうが多い、でも成果に繋がらない。
なぜか?Bはやることなすこと無駄が多く、やってもやってもエネルギーが無駄になり成果に繋がらない。お客様の要望、仕事に対しての本質、見極めができない。だから脱線しやすく無駄なことを行うことが多くなる。どうしたら無駄がなくなるか?それは、本質・見極めとは?ということに気をつけて、気づく人になる。
どうすれば気づく人になれるのか?
一つは、微差、僅差を追求すること。
AをBに変えるとする。この差が大きければだれでもBに変える。ただ、ほんのわずかしか結果は変わらない、あるいは、成果がよくなるかどうかがわからないということになると、だいたいいままでのAを選択する。今までの慣れたほうが楽だからなかなか変えられない。
ところが、Bに変えられる人は、Cがいいと思えばCに、Dがいいと思えばDに、Eというふうに変えていく努力ができる。Eまでいくと大きな差となる。Fまでいくと素晴らしいからとまねをする人もでるが、まねすることができずAのまま。この現象は世の中で大変多い事実。
ほんのわずかでもいいことならば続ける。それが結果として、永い年月を積み重ねて大きな力になる。
(夏目漱石が芥川龍之介にあてた手紙から)
「世の中は根気の前には頭を下げることを知っています。火花の前には一瞬の記憶しか与えてくれません。だから、牛のよだれのようにもっと根気よくやりなさい」
もう一つは、人を喜ばせること。
たえず人を喜ばせる気持ちで物事をやる、人生を送る、毎日を送る。これを続ければ人が変わるぐらい気づく人間に変わる。
(二宮尊徳の若い時の話)
尊徳が畑を耕そうとしたらクワが壊れてしまったので、隣のおじさんのところにクワを借りに行ったところ、ちょうど畑を耕すところだから終わらないと貸せないと言いました。普通の人なら、終わったら貸して下さいとなるのだが、尊徳は、私がおじさんの畑も耕しますのでと言ってすぐに借り両方の畑を耕しました。それ以降は、隣のおじさんは何でも困ったことがあれば何でも用立ててあげるとなったそうです。
一歩踏み込んで人を喜ばすことがいかに大きな力をもっているか。を教えてくれている。
桜沢如一さんの言葉
「自分のやっている掃除の範囲の広さ、深さが自分の人格に比例する」
掃除の仕方で人格が広がることを学ぶ
株式会社イエローハット
創業者 鍵山秀三郎
致知出版社